Thursday, January 05, 2017

かど松とひら松

年賀雑誌「かど松」が今年も出た!

「かど松」とわたしとの出会いはかれこれ2年前になります。ツイッターで、住所を教えてくれたらお年賀として無料で雑誌を送ります!という怪情報をキャッチし、お年賀にも雑誌にも目がないわたしは、すぐさま住所を書いたメールを送りました。

そのときの感想がこれ。


この年は干支にちなんで(というか毎年、新年の干支がテーマなんですけど)「ひつじ」がテーマでした。これがほんとによくて、なにがそんなによかったんだろう?忘れたんですけど、よかった。

といいますか、雑誌ってひとりで出来るのかよ!って衝撃だったんです。あくまで「雑誌」だから、特にパーソナルな部分というはないのですが、明らかに一人の人間が筆を滑らせた勢い、筆跡が、すべてのページにあふれていて、すごい!!!ってなりました。それで、その年(仕事がたいへんだった)は、ずっとかばんにしのばせていて、なんか心細くなったら、ページをめくって勇気を出す、みたいなお守りにしていました。だからひつじ号はもうボロボロ。

で、その次の年は「さる」これもよかった。そのときの感想がこれ

さる号は40ページもあるんですよね。で、明らかにキャパオーバーって感じで、これもすごく勇気づけられました。うお~無茶、無茶やってるよ~って。紙が分厚くて、ページ数も多いから、郵送の切手額面がえらいことになってたのもよかった。やたらと興奮しました。

そして今年は「とり」。これもね~、よい!

ページ数は減りましたが、その分すごくバランスがよくて、読みやすい。手軽な、でも、確かな一冊。お正月ってゆっくりできるようで、あまりある暇を前にすると、意外とあんまりいろいろはかどらないんですけど、そんなときに、このかど松はよいです。手が伸びやすいボリューム。


表紙はucnvさんのグリッチ。意表をつく「とり」の表現。しかし、たしかに「とり」なのでした。(金インクが、華やかさではなく無機質さを添えているのも新しい感じ。)はて、グリッチってなんぞや?という疑問には、最後に収録のucnvさんのインタビューがわかりやすいです。あと、料理用バット買いたくなる。今年の目標これにします。「道具屋筋でバットを買う!」

もうひとつ、びっくりしたのは伊藤ガビンさんのコラム。いつもとちがって、すごい真面目なんだもの~!ひら松さんのツイッターを見てると、言葉の得点力がすごく高くて、おもしろかわいいんですけど、ガビンさんのコラムのタイトル「およこのいただき方」も、そんなひら松ボキャブラリーのひとつです。ごはんを食べて、ちょっと休憩、そのまま横になるときに「およこいただきまぁ~す」と宣言すると、誰もがみんなほほえんで、許してくれちゃう。そんな言葉。ちなみに、他のひら松(周辺?)ボキャブラリーとしましては、「みんな生きててえらい」とか「ズッ蕎麦」(=ずっとそばにいるね)とか、いろいろあります。どれも秀逸で、やさしい。

あとね~、すごく有益だったのは、服部みれいさんのインタビュー!服部みれいさんというと、「murmur MAGAZINE」改め「まぁまぁマガジン」の編集の方ですが、冷えとりとか、玄米食とか、丁寧で、ちょっと遠い感じ(わたしもわりかし「ノイジーな人」なので)がしていたのだけど、その人となりとか、雑誌づくりについて迫った記事を読むと、すごくおもしろかった。お弁当作るときに、ラフ描くところからはじめる話とか。貪欲な編集のひとの話は、たのしい。こんなにおもしろいひとを知れて、生きててよかったなあという気持ちになれます。で、インタビュー中にも出てくる「編集の魔法」、いつもこの「かど松」に感じます。知を組み合わせることによって、見えなかった輪郭が形を表す魔法、ページをめくるリズムによって、ここだけの空気が立ち上る魔法、色とかたちの連続によって、いいにおいを醸しだす魔法・・・いろいろある。いつも、そんな魔法に勇気付けられます。いや、正確には、魔法を信じるちから、というか。

去年はじめて念願叶ってひら松さん本人に会うことができて、最初に会ったときはモジモジしてうまく話せなかったんだけど、12月にふたりで会ったときはいろいろ話しました。なんでこんなに無理して、つらい思いして、お金になんてならないのに、作るんでしょうかね~とか言いながら嘆きながら築地本願寺の前歩いたときのこと、きっと忘れません。間違いなく、いい時間2016ナンバーワンでした(文字にするとぜんぜんよさそうじゃない・・・)。こんな、よき出会いをくれて「かど松」、ありがとうという気持ち。そう、何か作ると人生でこういう瞬間が増えます。そういうわたしは、何かを作り始めてまだ間もないですけど。

そんな年賀雑誌「かど松」、ここから買えます。送料込640円(安い!)。お正月は過ぎ行くけれど、あなたもぜひひとつ、いかがでしょう?


今年は、オリジナル封筒で届くよ!

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